施設でも怪我は100パーセントは防げない
認知症のご家族を持つ方の中には、「家ではどうしても目が届かないので怪我をしてしまうかもしれない。設備の整った施設で安全に暮らしてほしい」という希望を持たれて有料老人ホーム入所を希望される方もおられます。
このような希望に対しては申し訳ないのですが、いくら有料老人ホームであっても怪我を100パーセント防ぐことはできないと思います。
もちろん、施設によっては「安全」をウリにしており対策を立てているところもあると思いますが、一般的な施設では、24時間ひとつの利用者につきっきりになることはほぼ不可能です。
怪我のリスクよりも大事なこと
また、転倒などの事故が起こさないための対策として利用者の行動を制限することも対策としては考えられますが(というか、これが問題を起こさないためにはいちばん楽です)、これはご利用者様にとっては逆効果です。怪我はしなくても、1年後には歩けなくなっていた…なんて言うことも普通に考えられるからです。入居者が立ち上がった時、職員がどんな声かけをするか。「危ない、座っててください」と言うのか、静かに近づいて転ばないようにフォローするのか、このようなところも実際に見学に行った時にチェックすべきポイントなのかもしれません。
もちろん、進んで怪我をさせるような施設はないと思いますが、このような質問にどう答えるかで、逆にその施設が介護と対してどこまで深く考えているのか分かることもあるでしょう。
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