重要事項説明書
パンフレットと並んで重要なのが「重要事項説明書」です。
重要事項説明書には、老人ホームや設置事業者の概要、各種サービスの内容、料金、職員体制等についてまとめたものです。有料老人ホームは、この重要事項説明書を作成して書面にて交付し、契約前に口頭で充分な説明を行なうことが義務付けられています。
パンフレットが感覚的に訴えかける内容のものが多いのに対して、この重要事項説明書は老人ホームのサービス内容が客観的に記されているので、非常に重要です。細かに文字で書かれていることが多いので読みにくいですが、以下の点はチェックしておきましょう。
事業主体について
老人ホームを運営している事業主体がどのようなものか確認します。また、老人ホームの土地・建物などが自社のものなのかどうかといった点も、経営の信頼度の一部としてチェックしておきましょう。
職員について
スタッフの人数と勤務形態
人数に加え、その職員が常勤・非常勤なのか、専従・非専従なのかという点。なお、非専従とは例えば同じ事業者が老人ホームとデイサービスをやっている場合、老人ホームの専従なのか、デイサービスと兼任しているのかということです。とくに看護師やリハビリ担当などは人数が多くても非専従であることもあります。
スタッフの資格
スタッフの経験年数
ただし、単純に長ければ良いというわけでもありませんが…。とはいえ、経験年数の若い人ばかりでは少し不安です。
スタッフの採用者・退職者
退職者が多く、人の入れ替わりが激しい施設は必ず問題があります。やはり同じ職員が長く関わる方が、お互い信頼感があります。
夜間時の最小勤務者数
最低30人に1人はほしいと思います。
サービスの内容
協力医療機関
入居後に居室を移動する可能性
施設によっては、状況が悪くなったら居室を移動したり関連施設への移動が必要などの規定がある場合があります。
解約の条件
健康上の条件によって退去を求められる可能性などについて記されています。
入居者の状況
入居者の人数、年齢、介護度など。なお、開設後3年以上だっているのに人数が定員の8割を切っている施設は経営上問題がある可能性があります。理由を聞いてみるといいと思います。また、入居者の介護度も、施設での生活を考える上で重要です。
重要事項説明書の入手
重要事項説明書は、パンフレットとともに取り寄せることが可能です。また、施設によってはインターネット上で公開していることもあります。
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重要事項説明書|有料老人ホームの選び方関連ページ
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