有料老人ﾎｰﾑを選ぶ時に考えておくべき医療環境について。施設が対応できる医療行為の種類や有料老人ﾎｰﾑにおける医療行為の考え方について。

医療環境について｜有料老人ﾎｰﾑの選び方

有料老人ﾎｰﾑと医療体制

　どの程度の医療ｻｰﾋﾞｽを提供できるのかという点は、有料老人ﾎｰﾑを選ぶ上で考慮すべき点のひとつです。
　有料老人ﾎｰﾑは、基本的には医療機関ではありませんので、医療ｻｰﾋﾞｽも基本的にはご自宅にいる時と同じように必要な時に病院に行くことになります。ただ、ご家庭でご家族には許されている医療処置も、施設の職員では法的にできない場合もありますし、その他施設の方針でやっていない処置もあります。
　それぞれの施設が、ご自分に必要な医療処置に対応しているか、予め調べておくことをｵｽｽﾒします（多くの施設は、一覧表形式で対応できる医療処置について情報を記したものが用意されているか、明確に説明してくださると思います。この点がしっかりしていない施設があれば要注意です）。

医療環境はすべての方にとって必要な情報

　これらの医療処置に関する情報は、現在利用されている方はもとよりすべての方に気にかけておいていただきたいことです。現在は元気でも、将来的にこのような医療処置が必要になってくる場合があります。一生このﾎｰﾑで生活しようと考えている場合、対応できる医療処置の範囲が広ければ安心でしょう。必要な医療処置に対応できなくなって退所しなくてはならないﾘｽｸが少ないからです。
　ただし、対応できる医療行為が多ければ多いほど良いのかというと、必ずしもそうでもありません。対処できる医療処置の範囲が広いということは、その施設の入所者は高度な医療処置が必要な病気の方が多いという可能性もあるからです。医療行為が必要になったらその時考えるとして、元気な家は有料老人ﾎｰﾑでの生活を楽しみたい、という方にとっては、周りが病人ばかりという環境は必ずしも望ましいものではないでしょう。

可能かどうか確認しておくべき医療行為

　あくまでも思いつく範囲ですが、これらの行為は施設によってはできない場合もあります。
　胃ろう、在宅酸素、ｲﾝｼｭﾘﾝ、痰吸引、経管栄養、透析、ﾍﾟｰｽﾒｰｶｰ、ｽﾄｰﾏなど。

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